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三浦 幸俊; 篠原 孝司*; 鈴木 紀男; 居田克己*
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(5), p.799 - 803, 1998/05
被引用回数:9 パーセンタイル:31.98(Physics, Fluids & Plasmas)JFT-2MのH-モード閉じ込め特性は、NBIの入射方向により異なる。閉じ込め改善度(/)は、電流方向入射の場合(CO-NB)は平均2.1であるのに対し、バランス入射の場合(CO+CTR-NB)には平均1.7である。その原因は解明されていなかったので、径電場との関係を調べるために、トロイダル及びポロイダル回転を詳細に測定する実験を行った。H-モードの時、CO-NBではセパラトリックスのすぐ内側でトロイダル回転(V)が有限である(20-40km/sec)。この回転速度の作る径電場(VB)が正であり、ポロイダル回転が作る負の径電場と合計すると、CO-NBの場合における径電場のシア領域は、CO+CTR-NB(Vがほぼゼロ)に比較して広くなっている。CO-NBの場合には、そのシア領域拡大に対応して輸送障壁が拡大され、ペデスタル温度が高くなり、閉じ込め改善度が大きくなっていると考えられる。
小出 芳彦; 森 雅博; 藤田 隆明; 白井 浩; 波多江 仰紀; 滝塚 知典; 木村 晴行; 及川 聡洋; 伊世井 宣明; 諫山 明彦; et al.
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(5), p.641 - 645, 1998/00
被引用回数:25 パーセンタイル:61.85(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uの負磁気シア放電では顕著な電子系熱輸送の低減現象が観測された。一方、高ポロイダル放電では、電子系熱輸送の低減は明確ではないが、イオン系熱輸送の低減等は負磁気シア放電の特性と類似している。本研究の目的は、負磁気シア放電と高ポロイダル放電の特性を整理・比較することにより、前者で観測される電子系熱輸送の低減現象の起源を解明することである。これまで得られた知見は以下のとおりである: 両者とも中心加熱がその発生に必要である。負磁気シア放電では、(1)電子系熱輸送、イオン系熱輸送、粒子輸送の低減(内部輸送障壁)が小半径の20%程度の領域に局在する。(2)その位置は半径方向に移動し安全係数が極小となる位置で停流する。高ポロイダル放電では、(1)内部輸送障壁は半径方向に移動するが安全係数が極小となる位置が存在しなくても発生・停留する。(2)加熱閾値は電子密度とともに上昇する。
土屋 勝彦; 福田 武司; 鎌田 裕; 竹永 秀信; 滝塚 知典; 森 雅博; 藤田 隆明; JT-60チーム
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(5), p.713 - 716, 1998/00
被引用回数:8 パーセンタイル:29.08(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uでは本年度より、ダイバータ板への熱や粒子の低減と高性能のメインプラズマとの両立を目的として、ダイバータの改造を行い実験を始めている。このダイバータは、中性粒子の制御を局所的に行えるように設計されている。境界部プラズマの中性粒子がHモード遷移しきい値に影響を及ぼすことは、ダイバータの改造前より明らかになっている。このことから、ダイバータ部の粒子を制御できるようになった改造ダイバータのもとでは、Hモード遷移条件が何らかの影響を、改造前と比較して受けるであろうことが考えられる。本ワークショップでは、ダイバータ改造前後のHモード遷移条件について比較し、中性粒子制御の観点から検討した結果を発表する。
滝塚 知典
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(5), p.851 - 855, 1998/00
被引用回数:29 パーセンタイル:66.25(Physics, Fluids & Plasmas)ELMyHモード閉じ込めに関するオフセット非線形比例則を、ITERHモード閉じ込めデータベース(ITERH.DB2)の解析に基づき開発した。熱エネルギー閉じ込め時間=Wo/P+において、オフセット部Wo=0.082KR1pB(BR)はELMに対するMHD安定性から決まる。この形から、境界ペデスタルの巾はラーマ半径に弱くしか依存しないことが示唆される。増分閉じ込め時間=0.043Ra(1n)(BR)Pは、中心プラズマにおけるジャイロボーム型に近い輸送から決まる。この比例則から予測されるITERのは4-7秒であり、その値は、一般の冪乗型の比例則から予測される値より小さくなっている。
福田 武司
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(5), p.543 - 555, 1998/00
被引用回数:25 パーセンタイル:61.85(Physics, Fluids & Plasmas)閉じ込め性能の顕著な改善が得られるHモードは、1982年の発見以降、理論と実験の両面で活発な研究が行われてきた。その結果、物理機構に関する描像は収束しつつあるが、遷移条件の定量的な理解には至っていない。実際、次期核融合実験炉であるITERの遷移閾値の評価は理論的な予測によるものではなく、各実験装置で得られた結果に基づく外挿値を基準にしており、その評価誤差が大きいことが問題となっている。本論文では、Hモード遷移を決定する物理要因に関する近年の実験研究の結果をまとめて報告する。特に、遷移閾値の密度と磁場及び平衡配位依存性の評価に影響を及ぼす主要因として周辺中性粒子密度を取り上げ、JT-60Uにおけるその定量評価の結果を示す。また、周辺物理量(温度・密度等)と巨視的な遷移閾値の比例則との相関に注目し、各装置における最近の実験結果を報告する。ここでは周辺無次元量に重点を置く。
福田 武司; 滝塚 知典; 鎌田 裕; 土屋 勝彦; 森 雅博; JT-60チーム
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(5), p.827 - 830, 1998/00
被引用回数:5 パーセンタイル:19.34(Physics, Fluids & Plasmas)プラズマ周辺部における輸送障壁の生成に依って閉じ込め性能が向上するHモードの物理機構を理解し、巨視的な遷移閾値比例則の決定要素を調べることを目的として、遷移直前の時刻における周辺局所物理量の実験的評価が近年積極的に進められている。しかしながら、単一物理量を用いて遷移加熱閾値を記述することは困難であり、外挿性に乏しいことが欧米における最近の実験結果で示されている。我々は、閉じ込め特性に関連する特性長、規格化圧力及び捕捉粒子の衝突度に対応する3個の周辺無次元量を用いてJT-60Uにおける遷移加熱閾値が記述できることを初めて示した。また、無次元比例則において工学変数に変換する際に要求される制約条件も同時に満たされることが分かった。加えて、これら周辺無次元量の指数から遷移閾値の周辺密度と磁場及び幾何寸法依存性を求めると、従来から得られている遷移閾値比例則に整合することを示した。